寺院紹介
東光山松泉寺は延命地蔵を本尊とし後に大本山向嶽寺第七世に迎えられた華林恵昌禅師によって1393年に再建された寺院であり、前身は密教の地蔵院と称していたが明徳年間に下於曾にあった松泉庵が現在地に移り臨済宗松泉寺を創建したと伝えられる。また本堂は平成 17 年檀信徒の尽力により新築される。
庫裡は平成8年に市指定文化財に登録され『由禄書』によると「庫裡ハ天明年間當寺五世 円州代本山向嶽寺回録ノ災ニ罹ル其訪災トシテ向嶽寺へ献納シ円州次ヲ再建ス當今ノ庫裡是也」とあり向嶽寺の火災は天明 6 年の為それ以後の近い時期に再建されたと思われ、 現在屋根や内部を補修されながら現存しています。
Temple 松泉寺について
絹本著色恵光大円禅師像図(県指定文化財)
絹本著色恵光大円禅師像図(けんぼんちゃくしょくえこうだいえんぜんじぞうず)は、向嶽寺を開いた拔隊禅師を描いたもので、向嶽寺にある大円禅師像より半月程早く描かれたものです。
茶色の 地に花文を配した衣をまとい袈裟をかけ、左手を軽く握ってひざの上に伏せ、右手に竹箆(竹べら)を傾けて高坐台に趺坐する(両足を組んで坐る)極彩色の密画(細かくかいてある絵)です。このように松泉寺蔵の大円禅師の頂相(お姿)は、秀作の上、禅師頂相画の中でも、最古のものとして重要な意味をもっているそうです。
紙本墨書元亨釈書十八巻(県指定文化財)
紙本墨書元亨釈書(しほんぼくしょげんこうしゃくしょ)は仏教渡来から1322年(元亨2)までの仏教略史で30巻より成る虎関師錬の著作で、1364年(貞治3)に出版されました。松泉寺のものは1524年(大永4)に向嶽寺の僧たちが筆写したもので18巻が現存します。元亨釈書の写本としては書写年代が古 いものとして貴重とされています。
Information 寺院情報
- 寺院名
東光山 松泉寺
- 宗派
臨済宗向嶽寺派(リンザイシュウコウガクジハ)
- 住所
〒404-0032
山梨県甲州市塩山下粟生野1459
- 住職
藤田 裕文
- 保有資格
甲州保護区保護司・介護福祉士
- 連絡先
TEL:0553-33-9646 FAX:0553-33-9654
- 最寄り駅
JR中央本線(東京~塩尻)「塩山」駅 / JR中央本線(東京~塩尻)「東山梨」駅 / JR中央本線(東京~塩尻)「勝沼ぶどう郷」駅
JR中央本線(東京~塩尻) 塩山駅から1.5km
- 交通案内
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勝沼ICからフルーツライン経由 約12分(8.7km)
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